「折れない・曲がらない・よく切れる」日本刀
みなさん、こんにちは。
今回は、日本刀に焦点を当ててみようと思います。日本刀は今では海外の映画でも使われ、日本人でなくてもその存在を知っている人は結構いるのではないかと思います。
でも、その日本刀がどうやって作られるのか、正確に知っている人は恐らく少ないですよね?ということで、今回は日本刀の作り方を紹介していこうと思います。
作り方の紹介の前に日本刀について基本的なことを覚えておきましょう。
まず、日本刀は古墳時代以前から作られていました。この古墳時代とは、3世紀半ばごろからの400年間を示すので、約1800年も前から作られていたことになります。また日本刀という大きなくくりの中には、非常にたくさんの種類の刀があり、時代や形状、切れ味、橇の種類などによって細かく分類されます。1800年もの長い歴史があるので、きっと多様性に富んでいるのですね。さらに日本刀には、「折れない・曲がらない・よく切れる」という特徴があります。これを生み出すにはどんな技法や工程が必要なのでしょうか?
さあでは、本題の日本刀の作り方に移りましょう。日本刀ができるまでは、16の工程があります。この全てを紹介すると非常に長くなってしまうので、今回はその中でもとくに重要な部分を紹介していきます。
1、 卸し鉄(おろしがね)
様々な古い鉄製品を、日本刀に適した炭素量にする作業のことを指します。炭素量が多すぎたり、少なすぎたりすると、もろい刀になるからです。
2、 積み沸かし
この作業では、より鉄を洗練されものにするために行います。先ほど重ねた鉄を水を含んだ和紙で包み、火床へ入れます。こうすることでより良い鉄に精錬されていきます。
3、 鍛練
この作業では、熱した鉄を何回も叩くことによって、強度を増し、不純物を取りの像ために行われます。
4、 造り込み
先ほど紹介した日本刀の特徴である、「折れない・曲がらない」という特徴を実現させているのが、この工程です。この工程では、比較的軟らかい芯金を、硬い皮鉄で包みます。こうすることで、外は堅いが、芯は軟らかさを持つので、「折れない・曲がらない」刀ができるのです。
5、 火造り
この工程では、いよいよ日本刀の形になるよう鉄を打っていきます。鍛冶職人は定規を使うことなく、経験と勘で刀の形に仕上げていきます。
6、 焼き入れ
この工程では、刀身に粘土を塗り、火にくべます。こうすることで、ひび割れを防ぎ、より頑丈な刀となります。
7、 鍛冶研ぎ
焼き入れが終わり、鍛冶職人が刀を研ぐ作業です。これでほぼ完成です。
このように、日本刀ができるまでには、様々な作業があり、それによって日本刀独特の形や性質(折れない・曲がらない・よく切れる)が生み出されています。
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