寒い冬のみかた、こたつ!
冬の季節になるとこたつが恋しくなりますよね!こたつにみかんは昔ながらの日本の冬の光景です。今回はそんなこたつを紹介したいと思います!
まずはこたつの歴史。昔の人が暖をとるのにどうしたかというと、いろりを使っていました。しかしこれではあまりあたたまらないので、室町時代ごろからいろりの上にやぐらを組んで、やぐらの上から布団を掛けました。火が強いと危ないので、消えかけの炭を使ったようです。布団の中は気密性が高いので、いろりに比べたら格段に暖かくなります。これがこたつのはじまりです。そんな昔から日本人はこたつを使っていたんですね。
江戸時代になると、いろりのまわりを掘った掘りごたつも出てきました。熱源は炭から、練炭、豆炭と移り変わります。近代になるといろりでの使用が不便なため、練炭コンロを熱源に使用するものも普及しました。戦後になると、ようやく赤外線を熱源とする電気ごたつが開発されます。それまでのこたつでは、一酸化炭素での死亡事故が多発していました。こたつは便利ではあっても、やはり火を使うためけっこう危険なものだったのです。
電気ごたつは、手軽さとともにその安全性から爆発的な人気となり、家庭に必ず一台あるようになりました。
こたつというと冬に使うものというイメージがありましたが、最近はそのイメージも変わってきました。もちろん夏に布団をかけて暖房器具として使うわけではありません。昔のこたつは、熱源の部分が出っ張っていましたが、最近のこたつは技術の進歩によりこの熱源部分の出っ張りがなくなりました。テーブルとしての通年利用が可能となったのです。家具調のおしゃれなこたつが増えています。
こたつは健康にも良いことがわかっています。「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉をご存じでしょうか。昔からある健康法で、文字通りの意味としては、頭を冷やして、足を温めなさい、ということです。このようにすれば、健康でいられると考えられてきました。ただ、「頭を冷やす」というのは、真意ではないようです。人間の体は上半身の体温が高く、下半身が低い傾向があります。この上半身と下半身の温度差をできるだけなくすことが大切なようです。足は文字通り温めて、頭は冷やすというよりも温めてはいけないと考えた方がよさそうです。
では、足を温めることにどんな効果があるのでしょうか。実は体温には血液の流れが大きく関連しています。足の小指などは冷たいと思います。それは血のめぐりが良くない状態です。血流がよくないと新陳代謝も悪くなり、体内の活動が低下してしまいます。当然、免疫力も落ちます。そして、病気にかかりやすくなってしまうのですね。なので、血のめぐりをよくすることが大切です。心臓から遠く、体温が低めの足の血のめぐりがよければ、体全体も正常であると考えられます。
運動やマッサージで体の内部から温めてあげるのも効果的ですが、もう一つ外部から温めて血液の流れをよくするという方法もあります。この際、部屋全体を温める暖房器具では、上半身の体温も上がってしましい、のぼせた感じになります。なので、こたつやホットカーペットのような足下だけを温めてくれる物が望ましいです。こたつはまさに頭寒足熱を地で行く暖房器具です。
最近では、いわゆる家具調こたつというものが流行っています。これは冬はこたつとして、それ以外の季節は座卓やレビングテーブルとして利用します。シックで和風なものからヨーロピアンテイストなものまで、とてもぱっと見ではこたつと思えないものがたくさんあります。
こたつは床に座って入るものという先入観がありましたが、ダイニングこたつというイスに座って暖をとるタイプも人気があります。こたつ布団を外せば、そのままリビングテーブルとしてまったく違和感がありません。
以前は正方形のこたつばかりでしたが、最近はこたつの形もさまざまです。いま人気があるのは、長方形のタイプ。正方形よりもたくさんの人数が暖をとれるのも大きいですが、よりテーブルの機能を求めた結果として長方形は人気があるようです。長方形の座卓・テーブルの方がたくさんものをおくことができますし、こたつ布団を外したときに、テーブルとして全く違和感がありません。
円形や楕円形のタイプも人気です。これらもテーブルとしての機能をより重視したものでしょう。正方形よりもデザイン的に見栄えがします。その他、ハート型などより自由な形のこたつもたくさんありますので、選ぶ楽しみが出てきました。かつて人気のあった正方形のものは、一人暮らしの方に人気があるようです。スペースを取らないので、お部屋を広く使えます。
こたつの天板だけでも販売されています。傷んだときの買い換えはもちろんですが、模様替えに天板をかえるもいいのではないでしょうか。
いかがでしょうか。寒い冬はこたつで暖まりましょう!
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