日本の変わった通学-自立型通学ー
日本人なら小学生になった時から、親の手を借りず、学校まで登校するのが当たり前だという認識を持っているのではないだろうか。徒歩や自転車、公共交通機関など、その手段は様々なだが、そのいずれであっても親の保護からは離れた形で登校するというのが、日本では当たり前となっている。
小学生の登校であれば、年長の子が旗を持って下級生を安全に学校まで連れて行く風景をごく当たり前のように目にする。しかし、この登校風景は、欧米の国々で簡単に見られるものではない。欧米諸国の小学生以上の子供たちは、登校する時、親の同伴を伴っており、車で送り迎えするのが一般的である。
それでは、なぜこのような違いが生まれるのであろうか。これはやはり、文化から来る子供の教育理念の違いが原因ではないだろうか。日本では、子供を早く自立させ、何でも一人で出来るように教育するのが親の役目だ、という考え方が強いではないだろうか。事実、自分たちで危険から自分の身を守り、登校することで、子供たちの危機管理能力や自立心が育つことは想像に難くない。
一方で欧米諸国などの国々では、子供が安全に成長するために親が万全な保護を施すべきだ、という考え方が強いのだろう。不審者や誘拐の危険がある現代では、この考え方も尊重されるべき一面がある。
このように日本人から見れば当たり前の通学形態は、海外から見れば、少し変わっており、ともすれば危険に映るかもしれない。しかし、自立心を生み、独り立ちを手助けするこの通学方法の意義はとても大きく、これからも大切にしていきたい日本の文化ではないだろうか。
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